リスクとは? ~書籍 投資で一番大切な20の教え 要約~

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投資で一番大切な20の教えの要約|リスクとは? 書評

こんにちは、はっぱです。

子育てをしていくと気になってくるのが教育資金や住宅資金などのお金の悩み。

資産運用のハウツー本やテクニック本などは書店などで多く並べられていますが、投資するにあたっての大事な心構えや考え方を丁寧に解説した本はそう多くはありません。

今回は、投資するにあたっての考え方がよくわかる書籍について、2017年よりインデックス投資を開始し、FP3級資格を持つはっぱが、解説したいと思います。

はっぱ
はっぱ

1回通読したあとも何回か読み返したくなる良書だったよ。

投資で一番大切な20の教え

書籍 投資で一番大切な20の教え

今回、ご紹介する書籍は、ハワード・マークス著「投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識」です。

出版は2012年10月と10年以上も前ですが、今でも色褪せることない名著として長く読み継がれています。

単なる、流行の投資手法やテクニックの紹介というわけではなく、投資をするにあたっての心構えについて解説されているからこそ、いつの時代にも通用する普遍的な内容が書かれています。

はじめに

この書籍は、投資のハウツー本や企業評価のための数式などが載っているわけではない、と宣言されています。

投資家が適切な判断を下し、そして(おそらくもっと重要なことだが)そこかしこに待ち受けている落とし穴を避けるのに役立つであろう思考方法を紹介している

はじめに、より

本著では、このような思考方法が20テーマ、紹介されています。

はっぱ
はっぱ

これから、特に心に残ったテーマである「リスク」について紹介していくよ。

リスクについて

リスクとは?

資産運用の勉強を進めていくと必ず「リスク」という言葉が出てきます。

リスクをイメージした岩間を飛ぶ人

日本語に直訳すると「リスク」とは「危険」です。

そのため、投資におけるリスクとは運用がマイナスになることと思われがちです。

しかし、正確にはリスクとは運用結果(リターン)が不確実なことを指します。つまり、リスクが大きいとは、損する可能性のある金額も得する可能性のある金額も大きいことを指します。

ただし、本著ではあえてリスクとは資金を失うこと、と再定義しています。

資金を失うことをイメージした紙幣の下矢印

やはり、投資をするからには、その目的はお金を増やすことです。リスク=損失、というのは心情的に理解しやすいものです。

ハイリスクは必ずハイリターンか?

一般に投資の世界では、リスクとリターンは見合っており、ハイリスクであればハイリターンと言われています。そのこと自体は決して間違っていません。

リスクとリターンが釣り合っていることをイメージした天秤

ともすると、この言葉の裏には、ハイリスクであればハイリターンが約束されていると考えてしまいがちです。

しかし、ハイリターンが約束されているならば、ハイリスクとはいえない、という一見、禅問答のようですが、確かな真実に本著は気付かせてくれました。

リスクの認識

リスクは相場の強弱に関わらず、本来は常に存在するものです。

しかし、強気相場の際にはリスクは軽視されがちで、その資産の価格が上昇していきます。

本著では、景気後退局面で、高すぎる価格である資産を買ってしまっていることに気づくことから、リスクが認識され弱気相場へ向かう、と紹介されています。

リスクを認識したイメージのパソコンと虫眼鏡

リスクとリターンの関係

強気相場で、価格が高すぎる資産を購入した場合、そこから更なるリターンは限定的でありながらも、リスクは高くなる、という事態が発生してしまいます。つまりハイリスク・ローリターンの可能性があるということです。

一方で、あまり優良ではない資産であっても、本質的価値よりも十分低い価格で資産が購入できた場合には、ローリスク・ハイリターンである可能性もありうる、と本著では紹介されています。

コロナショックのイメージ

直近の例でいえば、まさにコロナショックがそうであったのではないでしょうか。

コロナショック直後は軒並みすべての資産価値が急落しました。このような時は本質的価値よりも十分低い価格で資産が購入できた可能性があったといえます。

コロナショック後からのV字回復は皆様ご存じの通りです。

書評

強気相場では「今回は違う」、「古い考え方はなくなった」というフレーズが多くなると本著では紹介されています。

2023年の株式相場は、これまでの過熱相場から調整を挟みましたが、依然として「今回は違う」というようなフレーズもプレスリリースや記事で見聞きします。

今後の株式市場の行方は誰にも予想がつきませんが、本著の思考法は非常に参考になるのではないでしょうか?

当記事に対するご質問・ご指摘等は、ページ下部のコメント欄か、もしくはX (Twitter)まで。

書評

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