こんにちは、はっぱです。
子育てをしていくと気になってくるのが教育資金や住宅資金などのお金の悩み。
皆さんはFPという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
生命保険や住宅ローンを組む際に、長期的な金銭面での収支や見通しを立てるためにお世話になった方もいるかもしれません。
FP資格には1級から3級までありますが、3級程度では就職・転職等ではあまり有利にはならないと言われています。しかし、3級であっても資格を取る過程で得られた知識というものは、日常生活レベルでは活用の仕方次第で有意義な資格になり得ます。
今回の記事では、2023年にFP3級に合格したはっぱが、FPの資格で得られる知識から勉強方法、活用法まで解説していきます。
この記事を読んで、日常生活に生かすための資格試験の勉強をしてみませんか?
はっぱも、3級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を持っているよ。
ファイナンシャル・プランナー(FP)とは
生活を送っていく中で様々な「お金」に関する悩みが出てきます。
例えば、今の預貯金額で大丈夫なのか、資産運用をしたほうがよいのか、年金制度ってどういう風になっているのか、などなど。挙げればきりがありません。
お金のことにとらわれすぎるのも良くないでしょうが、現代において日常生活を送る上ではお金のことを全く考えなくても良い、ということには中々いきません。
このような様々な「お金」に関する悩みに答えるのが、ファイナンシャル・プランナー(FP)です。
FP検定とは?
FP検定の申し込み
FPの資格には、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能士(1~3級)と日本FP協会認定のAFP, CFP資格の2種類があります。
FP○級と言った場合には、一般的には国家資格のほうを指します。
実務で使用する場合やお勤め先から指定されているなどの場合を除き、日常生活で使用する金融の知識を付けたい、ということであれば、国家資格であるファイナンシャル・プランニング技能検定の3級もあれば十分です。
ファイナンシャル・プランニング技能検定は金財(一般社団法人 金融財政事情研究会)と日本FP協会(NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)の2団体が実施しております。
いずれの団体が実施している試験に合格しても実績は同等です。一般には、お勤め先から受験を推奨されている場合には金財で、それ以外の場合は日本FP協会で受験することが多い傾向があります。
試験問題は、学科試験と実技試験の2つあり、両方に合格して初めて○級ファイナンシャル・プランニング技能士と名乗れます。
試験形式;学科試験+実技試験(いずれもマークシート方式)
学科試験は2択問題30問、3択問題30問の計60問のマークシート方式です。金財でも日本FP協会でも問題は同一です。
実技試験は金財と日本FP協会で問題が異なります。
日本FP協会の場合は、実技試験の出題分野は資産設計提案業務となり、実技試験とはいいつつも学科試験と同様にマークシート方式で3択問題20問です。
合格率
合格率は60~80%前後であり、しっかりと勉強すれば合格できるラインです。
合格基準は学科試験、実技試験のいずれも6割以上の正答率です。
試験日
受験日は1, 5, 9月に設定されています。
勉強方法
勉強時間の目安
勉強時間は50時間前後が目安といわれています。
勉強時間を1日2時間確保できれば1か月程度、1日1時間程度であっても2か月あれば達成できる内容です。
気になる勉強方法ですが、大きく分けて独学とスクールの2種類があります。
FP3級であれば独学でも十分に合格が狙えます。ただ、サボってしまいそうだとか講義形式で系統立てて学びたい、という方であればスクールもありです。
特に今回の記事の趣旨としては単に資格を取る、というよりかは資格を取る過程で得られた知識を活用する、ということが主眼ですので、しっかりと知識として吸収したいものです。
独学;おすすめのテキスト
独学でFP3級を狙っている方であれば、おそらく1度は目にしたことのある教科書ではないでしょうか。TAC出版、滝澤ななみ著「みんなが欲しかった!FPの教科書」です。
はっぱもこの教科書を使って勉強したよ。
FP3級に合格するための知識を効率良くわかりやすく解説されている教科書です。姉妹本に「FPの問題集」もあり、両方取り組むことで、インプット・アウトプットの両方に対応しています。
過去問;FP協会公式HP
FP協会の公式HPにはこれまでに実施された過去問の問題文と模範解答が公開されています。
しかし、解説はついていないため、最終的な知識の確認や本番の難易度を確認しておきたい場合に活用するといいでしょう。
ただし、さきほど紹介したFPの問題集も実際の形式に則ってまとまっているため、過去問のチェックは必須ではありません。
はっぱも公式HPの過去問は特にチェックしなかったよ
スクール
スクールであれば資格スクール大手の「クレアール」がおすすめです。
講義動画見放題、質問回数無制限、問題集・対応解説講義付き、など受験生にとって必要なものは全てといっていいほど揃っており、それでいて受講料も高額ではありません。
活用方法
FP3級では6つの分野について広く勉強することになります。
そのどれもが私たちの生活に関わっているため、勉強の知識が役に立つ場面がきっとあるはずです。
はっぱは確定申告や保険の見直しの際に勉強した知識が役に立ったよ。
ライフプランニング
FPといえばライフプランニング!、というイメージがあるかもしれません。ライフプラン表の作成法や公的保険、年金に関する知識が含まれます。
現在は、ネット上に無料で利用できるライフプラン作成ツールが多くあり、入力項目も比較的少なく設定することもできます。
作成結果もわかりやすいものが多いですが、やはりFPの知識があると理解度がはるかに良くなります。
リスクマネジメント
多くの方が何かしらの民間保険に加入していることかと思います。
月々の支払いがやや負担に感じながらも、何かあったら、というときのために加入していることでしょう。
しかし、実際は自身が加入している保険の種類やカバーしている事故内容をイマイチ把握しきれていないこともあるのではないでしょうか?
保険の見直しも最近は話題になっていますが、そういった際にも保険に関する網羅的な知識というのは役に立ちます。
金融資産運用
株式、債券に関する一通りの知識を学ぶことができます。
これから資産運用をはじめようとする人はもちろんのこと、既に運用をはじめている人にとっても、基礎を振り返るという点で有意義です。
特に昨今の円安で話題の外貨関連の項目も含まれており、はっぱ自身も外貨建て運用に関する知識を付けることができました。
タックスプランニング
税金にまつわる項目も試験範囲に含まれています。
日本で暮らす以上は納税は義務であり、避けられません。
しかし、税制度をしっかり把握することで適切な節税を行うことはできます。また、制度を知ることでやや難解な税金に関わるニュースの内容が見違えるくらい理解することができます。
ふるさと納税の仕組みや確定申告の記載内容の意味など、体系立てて勉強することで見え方がかわってきます。
不動産
不動産関係の知識というもはわかりにくいですが、マイホームを購入するにしても不動産投資・事業にしても、必須項目です。
ある程度の知識すらないと、ハウスメーカーや不動産会社の言いなりになってしまいます。
また、現在は賃貸暮らしという方でも、不動産投資・事業を行っている大家さんのおかれている状況を知ることで、賃貸契約時に有利な条件を引き出しやすくなるかもしれません。
相続・事業承継
こちらの分野は日常で常に活躍する知識、というわけではありません。
しかし、人生の節目では必ずかかわってくる項目になります。試験勉強をしたときと、実際に相続や贈与、事業承継が発生した時では、税制が変わっているかもしれません。
しかし、一度でも体系立てて基本的なことを学んだかどうかという点は、いざその時になった際には非常に心強い味方になってくれるはずです。
特に相続・贈与税については今後、大きな制度変更が噂されています。そのようなニュースの理解度も一度しっかり勉強したかどうかで大きくかわってきます。
まとめ
FP資格は金融に関する知識を広く浅く学ぶことになるので、特に3級程度では就職・転職にはあまり有利に働かない、ともいわれています。
はっぱ自身は金融の世界に身を置いているわけではないので、その真偽についてはわかりません。
しかし、FP3級の資格を取ってみてわかることは、日常の金融に関する話題、ニュースをしっかり理解することができて、実際に日常生活に活用できる、ということです。
そのような貴重な知識を、2か月前後の勉強時間と1万円から数万円の教材・受験費用でまかなえるので、非常に効率がよいと感じました。
業務利用というよりも、むしろ金融に関係のない方にこそ必要な知識・資格だと思います。
皆様も是非、挑戦してみては?
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